- HOME
- 飛蚊症と網膜剥離
ただの飛蚊症と放っておくとなかには…
目の前を黒いものが飛ぶ飛蚊症は、硝子体の濁りが原因です。心配のない場合がほとんどですが、ときには、網膜裂孔や網膜剥離、眼底出血の兆候であることがあります。
網膜剥離は放っておけない怖い病気
網膜剥離は外傷などの眼球の急激な変形で起きることもありますが、なんの誘因がなくても発症します。むしろ50 歳を過ぎてから、眼内の加齢変化によって突然、生じることが多いのです。失明につながる重篤な病気ですが、早期に治療することで、深刻な視力障害を予防できる可能性も高くなります。
早期発見が大事
網膜機能は剥離している期間が長くなると低下します。たとえ手術になっても早く直すことが、後遺症を軽くすることに繋がります。視野に影や光が見えたり、物が見づらいなど見え方が気になったら、片目ずつ隠して、どちらの目に症状があるのか確認してみましょう。そして、それが網膜剥離などの目の病気に関係していないか、早期に眼科を受診して相談することが大切です。
網膜裂孔は外来で治療できる
網膜裂孔ができた場合は、放置しておくと網膜剥離になります。 網膜剥離に対しては、入院、手術しか治療方法がありませんが、網膜裂孔だけの時期に発見でた場合、光凝固療法といって外来でおこなえる治療方法によって網膜剥離を防ぐことができます。したがって飛蚊症を自覚したら、なるベく早く眼科を受診することが大切です。早いほどよいのです。
当院での治療
当院では散瞳下検査や超広角走査型レーザー検眼鏡を使って、特に網膜裂孔の有無をチェックの有無を確認します。網膜をすみずみまで観察するために、瞳を拡大する目薬を投与します(散瞳)。瞳孔が目薬で拡大すると、まぶしくなって、ピントが合いにくくなります。目薬の効果は数時間持続しますので、検査後は車を運転したりできなくなります。眼底検査を受けるためには、そのつもりで眼科を受診してください。 もし網膜裂孔があった場合は、ほとんどの場合、当日中にレーザー治療を行います。
<参考サイト:日本眼科学会>
・飛蚊症のことばの意味
・注意を要する網膜裂孔
・網膜剥離とは
・注意が必要なのはどんな人?
・どうして網膜剥離(裂孔原性)が起こる?
・網膜剥離の症状と診断
・網膜剥離の治療
・網膜剥離の治療後は